「およぐ」

 物語 

ざん、ざん、ざん
 
明日に向かって泳いでいたら
 
01
 
ちがう方に泳ぐ子をみつけた
 
3
 
 
そっちは明日じゃないよ?
 
そう思ったけど
声はかけなかった
 
その子は泡に守られていた。
 
 
 
ぼくはひとりで泳げるし
泡なんて ないほうが速いんだ。
 
クロールで、その子のうしろを通り過ぎた
 
 
 
 
ぼくも守られていたと知るのは
ずっとずっと後のことだった
 
 
600
 


<あとがき>
  
絵に言葉をつけながら、気づかないうちに なにかに守られていることって あるよなぁ、と思いました。
(親、社会のしくみ、今は遠い友人…etc.)
  
 
 
この絵で、彼らは泡に守られています。
  
泡の内側で ぱたぱた泳ぐと、泡ごと進む。
 
泡の外に出ると、直接 外界を泳げるぶん進むのは速いのだけど、波に揉まれます。
 
 
 
泡の外に出るかどうか、そのときどきで決めて良いのだけど、どんなに外に出てひとりで泳いでいると思っても、泡の存在に気づかなくても、なんだか守られているよ。と思うのです。
 
03
 


<販売情報>
 
「およぐ」
・水彩画。額装してお届けします。
原画にしっかりした台紙をつけてお届けします。
こんな感じです(台紙は白になります)
つながる-600
 
・サイズ:縦24cm・横30cm(額の外側のサイズ)
・制作日:20160202
・価格 :8,000円
・送料 全国一律1500円
 


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 物語 
2016-02-02 | Posted in 物語No Comments » 

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